Aちゃんの活躍で各部屋の床が見えてきた。
2階の増築した部屋は思っていたよりも綺麗で畳も状態が良い事が分かった。
12月に入り2階には暖房設備が無いので一旦片付けは休止になった。
水道が凍結しないように止水栓を閉めたのだが、どうしてもお風呂場の止水栓だけが見つからなかった。
でもまあまだ大丈夫だろうと軽く考えて実家を後にした。
これがいけなかった。
マイナス2〜3℃くらいまでは凍結しないはずなので、それ以下に気温が下がるようだったら実家に出向こうと考えていたら、1月半ばコロナに罹ってしまったのだ。
熱が下がった後もダルさが残り実家の事が気に掛かりながらも行けない日が続いた。
2月、気温がマイナス2桁に近くなってしまい、TVの天気予報ではついに凍結注意が出てしまっていた。
重い腰を上げて息子の運転で実家に行く事にした。
実家に入り恐る恐る洗面所の引き戸を開くとお風呂につながる管から水がピューピューと吹き出ていた!
お風呂場の浴槽には氷の塊があり、蛇口からチョロチョロと水が流れている。
なんとか止めようと止水栓を探すのだがなかなか見つからない。
ようやく探し当て閉じようとしたら台所で音がした。
行ってみると台所の管から水が噴き出していた。
なんとお風呂の止水栓と台所の温水の止水栓が繋がっていたのだ。
居間の暖房を付けたことにより凍っていた水道管が温まってしまったからなのだろうか。
とんでもない勢いで水が噴き出してくる。
止水栓を止めても水は止まらない。
慌てて2階へ行きバスタオルやタオルケットをありったけ持って来て床に敷き詰める。
スマホで検索して水道業者を探して電話をかけると「今日は水道凍結が相次いでいてすぐには来られない」と言われた。
その日は日曜日、業者が来られるのは水曜日だと言う。
3日もこんな状態では大変だ!
ダメ元で市の水道局を調べてみると緊急連絡先の電話番号が載っているではないか。
電話をかけて様子を伝えるとすぐに対応してもらえた。
1時間半位後に業者が来て外にある元栓を止めてくれると言う。
でもその代わり一旦止めてしまうと2度と家の中で水を使えなくなりますよと言われた。
止めてくれるのであればもうどうなっても良い。
お願いして電話を切り業者を待った。
続きます。