2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

開かない冷凍庫

意を決して開いた冷蔵庫の中身は思っていたよりは少なかった。 まずは冷蔵室から。 当たり前だが全滅しており、悪臭を放っていた。 マスクを二重にしても無理だった。 厚めのビニール袋を二重にしてどんどん詰めていく。 賞味期限が2年前の日付けどころかそ…

冷蔵庫

中身の入った使えない冷蔵庫の事はもちろん分かっていた。 実家の電化製品はだいたいのものが長持ちする。 冷蔵庫もかれこれ20年は使っていたのではなかっただろうか。 さすがに壊れたようで、母からSOSが来たのは2年ほど前である。 本来ならば新しい冷蔵庫…

実家

母の亡くなる前の様子を綴ってみたのですが、まだ早かったみたいで、少し辛くなってしまいました。 書いては消し書いては消しを繰り返していました。 そこでしばらくは空き家になった実家の話しを書いていこうと思います。 実家は私のマンションから高速を使…

母の異変

昨年6月中旬から多少の変化はあったものの、母の老人ホームでの日々は穏やかに過ぎて行ったはずだった。 だが7月になり、母のリハビリパンツに突然謎の出血が見られたというケアマネジャーさんの知らせから、母の様子が急に変化した。 今年の夏は異常に暑か…

母のトイレ事情 続き

母は亡くなる4日前までポータブルトイレで用を足す事が出来た。 ポータブルトイレで用を足せるので母はしきりにリハビリパンツをやめて普通のショーツを履きたいと願っていた。 私に買ってきて欲しいもののメモに何度もショーツ3枚と書いていた。 でも、その…

母のトイレ事情

母は91歳の4月に圧迫骨折で入院するまでちゃんと1人でトイレに行けていた。 救急で運ばれた病院で生まれて初めてオムツを身につける事になった。 入院中はコロナ禍だったため面会は出来なかったので、母に感想を聞く事はできなかったのだが、辛い思いをした…

母の幻聴と幻覚

母の施設での生活は今思い返すと大半は穏やかに順調に過ぎて行ったと思えるのだが、実際は色々あった。 母は私の事は最後までちゃんと認識出来たし、去年の秋と亡くなる直前埼玉から会いに来た兄の事も認識出来た。 朝昼晩の食事もスタッフが部屋に迎えに来…

ルーティン

昨年の6月15日から母の施設に通う生活が始まった。 入居当初は足りない物を届けたり、母の不安な気持ちに寄り添って毎日通った。 歩いて5分と立地が良かったので行きやすかったのだ。 だが7日目に施設長に言われた。 「いつでもどうぞとは申しましたが、これ…

四十九日

お久しぶりです。 母が8月13日に亡くなりました。 施設(住居型老人ホーム)で過ごしたのは1年2ヶ月、享年92歳でした。 9月30日に四十九日が過ぎました。 母は無事に天国へ旅立って行きました。 悪い行いはしていないので、天国へ行ったはずです。 先に旅立っ…