1件目の施設を見学した2日後、今度は徒歩20分の場所にある施設を見学に行った。
この日夫は少し風邪気味だったので、私1人で出かけた。
1件目は"有料老人ホーム"だったが、この日行ったのは"サービス付き高齢者住宅"いわゆる"サ高住"だ。
サ高住については少し知識があった。
仲の良い友達のお父様が数年前から入居されているのだ。
いわゆる食事付きのマンションのような所らしい。
コロナ前は家族の出入りや外出も自由だったと友達は話してくれた。
少し身体が不自由な友達のお父様はヘルパーさんに来てもらい、入浴の介助や掃除、洗濯などを頼んでいるそうだ。
担当者は30代位の男性でとても感じが良かった。
まずは部屋を見せてもらう事になり、廊下を歩いていると前から80代位の女性の入居者が歩いて来た。
担当者が声をかけ、お部屋を見せて欲しいとお願いすると笑顔で了解してくれた。
部屋にはベッド、TV、箪笥、パーソナルチェア、小さなテーブル、冷蔵庫などがあり、きちんと片付いていた。
次にその時に空いていた2階の部屋を見せてもらった。
その部屋には家具が無いせいか広く感じた。
大きな窓があり、ベランダが付いている。
トイレ、洗面台、ミニキッチンが付いていた。
1階に「小規模多機能型居宅介護事業所」を併設しているので、先々身体が不自由になって寝たきりになってからも介護保険を利用しながら対応してもらえるそうだ。
ショートステイが出来る部屋も4部屋あった。
その日はデイサービスに来ているお年寄りが娯楽室に10人ほど集まっていた。
前回見学した有料老人ホームとは違い元気なお年寄りを見かけたので何だかホッとしたのを覚えている。
廊下にイベントカレンダーがあり、毎日何かしらの催し物があるようだ。
お茶会、鑑賞会、歌の会、工作、エステ、ネイル、10月だったので"'ハロウィーンパーティ"もあり、なかなか盛りだくさんだ。
でも費用はそれなりに高かった。
示された金額は母の年金の範囲内だったが、その中には介護保険を利用したサービスは含まれないので、その場でははっきりした金額は分からなかった。
とはいえ、ここならもしかして母が入居してくれるかもしれないとかすかな望みを抱きながらその施設を後にした。
続きます