実家の片付け

実家の片付けは長い間私の頭痛の種だった。

父が存命中も母は自由に欲しいものを買っていたのだが、父が亡くなった後はますます物を買うようになった。

洋服、帽子、バッグ、靴を山ほど買った。

食糧も在庫を管理せずどんどん買うので、冷蔵庫はいつもパンパン。

保存できるものもたくさん買い込んだ。

今思えば買い物依存症だったのかもしれない。

 

ヘルパーさんと一緒に片付け始めると、賞味期限の切れた瓶詰め、缶詰、調味料、レトルト食品、小麦粉、乾物、乾麺類などがたくさん見つかった。

中には高級な蟹の缶詰などもあり、ヘルパーさんと二人で「食べてあげたのにね〜」と苦笑した。

ダンボールに入れて積み上げてしまうのだからタチが悪い。

そりゃあ食べ忘れるよね。

 

庭の梅を漬けた梅干しや梅酒、ラッキョウ、ジャム等せっせと手作りした物が食べきれずに変色し謎の物体になった物もたくさん出てきた。

 

一人暮らしにはもう必要のない大きな鍋、大量の保存容器、ありとあらゆる物が複数あった。

 

ヘルパーさんと一緒に昨年10月半ばから今年3月までの約5ヶ月間毎週片付けた。

 

ある程度片付いたらヘルパーさんには本来お願いしたかった買い物、洗濯などをお願いしようと思っていた矢先に母が入院したのだった。

 

続きます