実家

母の亡くなる前の様子を綴ってみたのですが、まだ早かったみたいで、少し辛くなってしまいました。

書いては消し書いては消しを繰り返していました。

 

そこでしばらくは空き家になった実家の話しを書いていこうと思います。

 

実家は私のマンションから高速を使うと30分、下道を使うと1時間、バスと電車を乗り継いで行くと1時間半かかる郊外にある。

 

母の在宅中にヘルパーさんの手を借りて片付けを開始していたのだが、6LDKの大きな家には荷物がたくさん詰まっていた。

築50年以上経過しており、一度も引っ越していないためありとあらゆるものが詰め込まれていた。

 

母が入院して1ヶ月半ほど経ってから久しぶりに1人でバスと電車を乗り継いで実家を訪れた。

 

入院して主がいなくなった時が片付けのチャンスなのだがなかなか足が向かなかったのだ。

 

母がいた時は開けたこともなかった窓を久しぶりに開け放った。

五月だったので気候もちょうど良かった。

庭には色々な花が咲いていた。

 

まずは冷蔵庫だ。

実家には冷蔵庫が4つあった。

 

稼働していたメインの冷蔵庫は母の入院後すぐに片付けて、食べられる物はマンションに運び空にして電源を抜いていた。

 

問題は残りの3つである。

2つは私が実家にいた頃からあった比較的小さなもので、洗面所にあった。

中には母が手作りしたジャムなどがびっしり詰まっていた。

もちろんもう食べられない。

だが瓶に入った物ばかりなのでほとんど匂いはなかった。

洗面所のドアはヘルパーさんがいる時に一度も開いた事がないので、ヘルパーさんもその存在を知らなかったはずだ。

 

最後の1つは母が2年前までメインで使っていた大型の冷蔵庫。

最初に冷凍庫が壊れ次に冷蔵庫も壊れたようだった。

中身は入ったままなんと2年も経過していた!

 

続きます。